星と遺伝と環境

以前、通っている整体の先生に「星占いの結果と遺伝と環境って、結局どれが一番影響力があるの?」と聞かれたことがありました。

私は「ホロスコープの中に遺伝や環境についても表れることがあるから、とにかく星を見れば良い!」と答えたんですよね。

今回はそのことについて改めてまとめたいと思います。

遺伝

遺伝的な性質はホロスコープに表れます。親子や兄弟姉妹のホロスコープには共通点があることが多いです。

同じ星座やハウスに星が集中していることは結構あります。また、構成する星は違うけれど全員Tスクエア持ちだったり、小三角形持ちだったりというのもあります。他にも、グランドトラインとカイトとカイトもどきの親子の方などもいらっしゃいました。

同じ星のアスペクトもよく見られますね。姉妹で金星と冥王星のアスペクトを持っていて、お姉さんはトラインで、妹はスクエアとか。

環境

生育環境については、まず4室を見ます。
4室に土星だと厳しい家庭環境や抑圧、冥王星は政治家や経営者、極道などの特殊な家庭環境やだったり、独特なルールのある家庭が思い浮かびます。

海王星はアーティスト一家で普通の家庭とは変わった考えや生活環境とか、依存症の家族がいたり、宗教絡みの可能性があります。

天王星は引越しが多く土地との結びつきが弱いとか、放任主義で家族という感覚薄いことがあります。

4室に木星や金星がある方はのびのび育っている方や、裕福な家庭が多く、親から甘やかされる傾向があります。

8室からも生育環境が伺えることがあります。8室太陽や木星は実家が太いとか、土星は制約のある環境、水星だと親から知識を受け継ぐなど。

誕生日が同じだと性格や運命も同じ?

誕生日が同じ方は、生まれた時間によって月は多少動くもののアスペクトはほぼ同じですよね。ただし、星のあるハウスが違いますので、これでかなり変わってくるものなんです。

実は、私の母子手帳は午前午後の印を間違えてつけられているのですが、12時間違うだけで別人のような印象になります。全く当てはまらないと感じましたね。

そして、仮に同じ時間に生まれたとしても、同じ人生になるわけではありません。
例えば、月・冥王星スクエアを持っていたとして、気難しく腫物扱いされるような人物になる人もいれば、徹底した感情のコントロールで社内政治で暗躍し恐れと尊敬を集める人物となる人もいます。
また、12室太陽で、ラボに籠って研究に没頭する人もいれば、俳優となってスクリーンの中で活躍する人もいます。

このように、ホロスコープが同じであっても、結果には幅があるものです。そこに個人の選択の自由と可能性が残されているのです。

「魂のコード」を読んで

年末に本屋さんで「魂のコード」という本を見つけました。
帯に「人生は、『遺伝子』『環境』『両親』で決まるものではない。」と書かれていました。
非常に参考になりそうなので、ブログを書く前に読んでみることにしました。

書籍の情報

魂のコード

著者 ジェイムズ・ヒルマン氏

訳者 鏡リュウジ氏

出版社 朝日新聞出版

ヒルマン氏は「第3章 両親の力という幻想」で、両親の育て方、環境は影響しないと述べています。
そもそも、子供が自分の魂にあった親を選んでいるというのです。それに、子供は親だけでなく、社会、流行、映画、音楽、思想など様々なものから影響を受けて人生を形作っていきます。
この章を読むと、母親神話の重圧から解放されるかもしれませんね。

何年も患者とのかかわりや男性グループとの合宿治療、あるいは興味深い例に耳を傾けわかったのだが、子供を自分のダイモーンとすると、どんなにいい意図や強い倫理観をもっていたとしても人はしだいに子供を嫌うようになり、ついには憎むようにすらなるものなのだ。

 

p122 第3章 両親の力という幻想 より

ダイモーンというのは運命の霊とか守護霊のようなものです。

母親や父親にも自分のダイモーンがいて生きる目的があるはずなのに、子育てに注力するあまり子供を自分の生きる目的にしてしまうと、親本人のダイモーンが不平を言いだし、自分の目的の妨げとなった子供を憎むようになってしまうということですね。

人間の人格の扇動者としてのダイモーンに目をつぶっているかぎり、そして脳の構造や社会的状況や行動機構や遺伝的内容ばかりに目をむけているかぎり、ダイモーンはありきたりの世界におだやかに着地することはない。

 

p331 第10章 悪の種子 より

ヒルマン氏は著書を通して、どんぐり理論という独自の考えを打ち立てています。人は運命の声が書き込まれた一粒のどんぐりと共にこの世に降誕し、人生の中で実現される前からすでに存在している個性を持っているのだと説いています。小さなどんぐりが大きな樫の木を内包しているように、姿は子供であっても、壮大な運命を宿しているのです。

そして、その種子であるどんぐりが現実的には好ましくないものだったとしても、まずはありのままを受け入れることが大事だと主張しています。

生まれてきた目的や運命の霊を無視して、遺伝子や環境にばかり目を向けていても本質を掴むことはできないし、ダイモーンも現実の世界に降りてくることができないということですね。

自分の「どんぐり」とは何なのか、何のために生まれてきたのか。

強く魅かれるものとか、これがやりたいことだと気づくきっかけのようなものがあればいいのですが、まだわからない場合もありますよね。

その時にはホロスコープにヒントを求めるのが良いでしょう。ホロスコープは魂の青写真とも言われていますから。

悩めるお母さんへメッセージ

「魂のコード」を読むと、その子が生きると決めてきた人生のテーマや才能を外部的な力によって変えることはできないように感じました。
親の存在は大きいけれど、子供は自分の人生を生きる力を持って生まれてきているんですよね。

ですので、良い学校に入れることや、習い事をさせることに、そこまで心血を注がなくていいのかもしれません。子供にとって向いていないように感じたり、お母さんが心身擦り減らしているんだったら、やめてみるのも一案です。

子供のことを全て受け入れて認めてあげることの方が、教育にお金をかけるよりもその子のためになるように思います。

かつて子供だった人へメッセージ

そうは言っても、毒親育ちとか家庭環境が悪かった人は、かなりの影響を受けてしまいますよね。心の傷は軽く考えてはいけないもので、元々の才能を隠してしまうし、生活能力に支障をきたすこともあります。

しかし、どんな毒親も、トラウマを生み出す悲惨な出来事も、その人が持つ輝くものを完全に消し去ることはできないのです。
心のケアをして、霧が少しずつ薄くなっていくと、いくつもの宝に気づくようになります。

ご依頼を受けてホロスコープを作成する度、この世に一つだけの尊いものだと実感します。繊細で美しいチャート、力強いチャート、ユニークで心躍るようなチャート、様々です。

今、もし暗闇の中にいるのなら、ご自身のホロスコープを灯台の明かりのように目印にして下さい。

遺伝子も環境も超えて(時にそれすら含み)生きるべき運命と才能の全てがそこに記されていますから。

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