占いって行動を選択するために行うことが多いので、基本的には行動を伴わないと意味がありません。
例えば、「海王星のアスペクトが多く、サビアンシンボルも芸術に関連したものが多いので、芸術関係で成功できる」という結果が出たとしても、
何もしなければ未来は変わらないですよね?
作品を作ってインスタに投稿するとか、ダンスの鍛錬をするとか、何かしないと才能が表に出ないからです。
しかし、例外的に、占っただけでその場から人生が変わっていった方がいます。
共通点は他者を占ったこと。
一人目はご主人の相談で、問題行動が多く悩まされているという方。
ご主人のホロスコープを見てみましたが、一目瞭然。こりゃ、そうなるよね、というアスペクトが。
2つの特徴的なアスペクトを説明したところ、「なんだ、そういう人なんだ。自分のせいじゃなかったんだ。」と憑きものが落ちたようなスッキリとした顔をされていました。
ずっと、ご主人の問題行動は自分に原因があると思っていたそうです。けれども、星を見てみれば、ご主人そのものの性格であり、奥様や他者は関係ないことが判明しました。自分が悪いのかも、なんとかしないと、と責め続けてきたことから、一瞬で解放され清々しい顔つきに変わってらっしゃいました。
その後、ご主人のことは気にせず、自分とお子さんのために行動されました。
もう一人は、ご本人を鑑定した後、ふと元彼のホロスコープも見てみたいと言った方でした。
ホロスコープを出してみると、アスペクトが少ない地味な配置図が出現しました。
西洋占星術については全く知らない方なのですが、彼のホロスコープを見たとたん、
「なんて貧相な・・・。こんな何にも才能が感じられないホロスコープってあります?」と涙ぐんでしまいました。
アスペクトが少ないからと言って、何にも才能が無いわけではないのですが、アスペクトが多い方に比べて、星と星が相互に連携をして力を発揮することが少なくなりますし、こういう才能がある、こういう性質があると述べられる項目が減るということはあります。
魚座の水星がノーアスペクトだったので、思考がぼんやりしたり、曖昧になることがあり、言いたいことが他人に上手く伝わらない傾向があると伝えたところ、「本当にそうなんです!何を言ってるかよくわからないし、人生について混乱しているような様子でした。元々の性質だったんだ・・・」と納得されていました。
彼に結婚の話をしたところ、その性質が強まったようで、自分がプレッシャーをかけたことで彼がおかしくなってしまったと罪の意識を持っていたそうです。
そうではなく、彼が持っていた性質が強く出ただけとわかった瞬間に、その方が変わっていくのが感じられました。
人が変わるのを目の当たりにするのは、大変感動することで、占い師という仕事をやっているからこそ出会える絶景です。
元カレと別れてから3年以上も恋愛をする気が起きなかったとのことですが、占いの後に婚活をされ、すぐに彼氏ができ、2年以内に結婚されました。
人の問題を肩代わりすることはできないし、自分のせいで相手がおかしくなっているという罪悪感が人を縛り付けているのだなと改めて思いました。
このように、本人が背負うべき問題でないことに苦しんでいる場合は、占いをして思い込みが外れるだけで劇的に変わることがあります。
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