幸運の星なのに不幸な人

そういうアスペクトを持っている方って、本当に幸運で、苦労することもなく成功できているのでしょうか。
実はそうでない方も多いのです。

マレフィックとのスクエアがあるから不幸になるわけではないのと同様に、幸運と言われるアスペクトを持っていてもそうならない場合もあります。
むしろ、グランドトラインやカイト、ホームベースをお持ちの方の中には、グランドクロスレベルの苦労人もいらっしゃいます。
仕事ができると有名なミスティックレクタングル持ちでも、上手くいかずにくすぶってる方もいますし、加護が与えられると言われるクレイドルでも何の助けも来ない方もいます。

どうしてそうなってしまうのでしょうか。今までの経験上、思い当たる原因を挙げてみたいと思います。

自分本来の姿で生きていない

周りと合わせたり、普通に常識的に生きようとしている方が多いです。
特殊なアスペクトを持つ方というのは、やはり特異的な部分があったり、普通ではないのですが、それに気づかなかったり、認めなかったりして、周りの人々と同じような生き方をしています。
グランドトラインやクレイドルは受け身のアスペクトで、素直にそのまま幸運や加護を享受していいのに、自分の力でやらなければとか、意識的に動いたり試行錯誤してしまいます。

または、カイトなのに目立たないようにおとなしく生きようとしたりして、星の持つ良い面での力が発揮されません。
それでも星の力がなくなるわけではないため、使われなかった力は悪い方向に出てしまうこともあります。特殊アスペクトはエネルギーが強いので、人一倍苦労する羽目になってしまうのです。

自己肯定感が低い

基本的に自信がなく、自分の価値を低く見積もっている方の場合、占いで幸運の複合アスペクト！と出ても、今までの自分を振り返り、それは当たっていないとか、自分に限ってそんなすごいアスペクトあるわけないなどと否定してしまいがちです。

謙虚に堅実に生きようとしてしまい、結局星を否定した生き方となります。
単純に受け取って、気持ちが前向きになるだけでもプラスの効果があるかもしれないのに、自分で自分の可能性を潰してしまうのです。

幸せになることに罪悪感と恐怖がある

家族や近しい方の中で人生で苦労した方がいたりして、「人生は苦しいもの」という考えが刷り込まれている傾向があります。
特に、祖父母が戦争経験者だったりすると「人生苦あれば苦あり！」「贅沢は敵！」という考え方を持っている方もいて、それが3世代間で受け継がれ、何となく苦労と忍耐が美徳のような感覚があったりします。

他にも、育った環境などで、苦労や不幸せ、貧困がベースになっていて、自分だけ気楽に幸せになってはいけない気がしたり、この世界の幸せの総量は決まっているような気がして、自分が一抜けすると誰かが身代わりになるような感覚があったり、幸せになることに罪悪感を持ってしまう場合もあります。

また、良い事があると、バランスを取るように必ず悪い事が起きるような気がするなど、幸せに対して恐怖感があると吉相の恩恵を拒否してしまいます。

嫉妬で潰されている

「自分より下だと思っている人間が潜在的に高い能力を持っている」という条件が嫉妬を引き起こすというメカニズムがあるそうです。
これは私が心理学で良く参考にしている、心理カウンセラーの大嶋信頼さんという方が、著書やブログの中で述べていらっしゃったことです。

例えば、Fラン大卒だから大したことないと思っていた部下が、実は読書家でたくさんの知識を持っていたり、帰国子女でや英語がネイティブ並みに話せたりなどが当てはまります。
他にも、高い思考力や高潔な生き方など、数値化や見える化しにくいことも嫉妬を引き起こすそうです。

「潜在的に高い能力」というのは、ホロスコープも該当するかもしれません。
ですから、まだ無名でも、何も結果を出していなくても、特殊なアスペクトをひっそり背負っているだけで、他者が無意識的に嫉妬をして見えない力で潰されている可能性があります。
それによって、幸運のアスペクトのはずなのに、どちらかというと人よりも不運だし、パッとしない人生という結果になってしまいそうです。

以上4つのどれかに当てはまると、幸運のアスペクトとして機能しなくなってしまいます。

それを避けるために、占いの結果をもっと気楽に受け止めましょう。

「私ってすごい星持ってるんだ～！やった～！思いきって〇〇に挑戦してみよっ！」くらいでいいんです。
幸運の特殊アスペクトを持つ方は、調子に乗った方が人生上手くいきやすいですし、堅実な目標より壮大で大胆な目標の方が達成しやすいものです。

謙虚警察が「謙虚になれ！」「調子に乗んな！」って取り締まってきたとしても、華麗にスルーしていきましょう！