毒親育ちは星に表れるの?

毒親育ちの方、幼少期に心の傷を負っている方は、ホロスコープにその苦しみの爪痕が残されていることがあります。

今まで鑑定してきた中で思い当たる特徴を挙げてみたいと思います。

月とトラサタのハード

まずは定番中の定番から。占いの教科書や占い師さんのブログでも言及されていることが多い、月とトランスサタニアンのハードです。

月は無意識や自分の心の他に、妻や母親を表すと言われています。

月とトランスサタニアンのハードはその人の母親と読むこともできます。それ故、母親が毒親気味である方がいらっしゃいます。

月と冥王星のコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は、母親が支配的な傾向があります。
自分の本音より母親の顔色や周りの意見を優先するためか、思ってもないことを言ったり、嘘をついたりすることがあるようです。

月と海王星のコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は、母親が精神的に不安定だったり、依存傾向があったり、宗教に入れ込んでいたりする場合があります。
その影響を受けて、共依存傾向や鬱になりやすかったり、地に足が着かない現実感のない生き方をすることが多いです。

月と天王星のコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は、母親が自由過ぎて放任主義だったり、理屈っぽくて感情を汲み取ってもらえなかったりして、情緒的ネグレクトになりやすいです。
他者との関係の築き方がわからず、距離を置きたがったり、共感性が低くなる傾向があります。情緒面が育たずドライな性格にもなりやすいですね。

トラサタ以外でも、月と土星のコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は、母親が厳しかったり、抑圧されているケースがあります。
そのせいで、自己肯定感が欠如し、自分で自分を監視しているような状態になりがちです。自分の中に気難しい中高年女性がいて、常にお説教されているような感覚があったりします。

とはいえ、こういったアスペクトがあったとしても、全て母親に問題があるわけではありません。
月が母親を投影しておらず、その方の心や内面性として表れている場合も多いです。
お子さんが月とトラサタor土星のハード持ちだからといって、過剰に心配しないようにしましょう。

土星or冥王星が4室、または太陽とハードアスペクト

太陽は社会に見せている自分を表していますが、夫や父親という意味もあります。
昔の西洋占星術では、女性のネイタルホロスコープにおける太陽は、夫としての解釈が多かったようです。

太陽と土星がコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は厳格な父親の元で育っていたり、公務員や先生など真面目系の職業のお家で育ち、質実剛健をモットーとし、チャラチャラした身なりや生き方が許されなかった方が多い傾向があります。

4室に土星がある方も厳しい家庭で育った方が多く、抑圧されていたり、楽しむことが苦手だったり、自分の自由な感覚を許せない方がいらっしゃいます。

太陽と冥王星がコンジャンクション、スクエア、オポジションの方は支配的な父親の元で育っていたり、政治家や経営者、極道の方々など、特殊な家庭環境や、独自のルールがあるお家で育ち、その影響を強く受けている方もいるようです。

4室に冥王星がある方も同様に、家庭環境や幼少期の環境に「支配」が絡むことがあったり、家庭内で不幸があって苦労されたりしている場合があります。

ただ、太陽・冥王星ハードの方は、生い立ちも至って普通で、平和な家族の中で一人戦闘モードで浮いている方も結構いらっしゃいます。
生い立ちがハードな場合は、波乱万丈であっても、強靭な精神力でそこから抜け出すことが可能ですし、生い立ちがハードでない場合は、自ら外に戦いを求めていって元気に活動しているので、結果的に心配無用なケースが多いです。
とにかく、強い方々なのです。「死なない人たち」ですしね。

死なない人たち

ディセンダントに土星or海王星or冥王星

他者を表すディセンダントに土星、海王星、冥王星のいずれかがコンジャンクションしている場合も要注意です。

この場合、土星(厳しい人、抑圧系)、海王星(精神的に不安定な人、怪しい系)、冥王星(モラハラや拘束をしてくる人、支配者系)の方と縁ができやすいです。
親だけではなく、友人、結婚相手、仕事関係者など一生に渡ってその影響は続きます。
ここに星があるだけで毒親育ちというわけではありませんが、可能性の1つとして考えられます。

毒親育ちが疑われる方は、ディセンダントとのコンジャンクションだけではなく、これらの星が他の星とスクエア(要はMCかICの近くにある星とスクエア)である傾向があります。

キロンがアングルにあるor太陽、月、金星とハードアスペクト

傷を表す小惑星がアングル(ASC、MC、DSC、IC)にあると心に傷を抱えた方が多いです。
特にMCとASCとのコンジャンクションが顕著で、MCにコンジャンクションだと、人生全体がトラウマテイストな雰囲気になり、心の傷のせいで社会で活躍できない方も見受けられます。
ASCにコンジャンクションだと、コンプレックス(特に容姿)が強い方が多い印象です。

太陽とキロンにコンジャンクション、スクエア、オポジション(以下略)がある方は社会的な顔に傷がついていて、上手く他者と関われなかったり、社会適合が難しくなるようです。MCにキロンと似ています。
月とキロンは心の傷そのものです。明るく見えたとしても、心は沈んでいたり、悲鳴を上げていたりします。それを隠して何とか生きている方に多いです。
金星とキロンは女性性が傷つけられている方が多く、女性としての自分に自信が無かったり、恋愛が上手くいかなかったりします。親から否定的なことを言われて自己肯定感を育めなかったことが原因となっている場合もあります。

キロンがあるからといって毒親育ち!というほど単純ではありませんが、トラウマの影響を感じるホロスコープなのです。
トラウマは幼少期の心の傷や虐待でできることが多いので、毒親育ちの可能性が上がります。
原因が何にせよ、心の傷を癒すことが必要となります。

今まで鑑定した方の中で、心の傷に苦しむ方の多くは、上記のポイントを1つか2つはお持ちだったと記憶しています。

お母さまが猛毒でいらっしゃる方の月がハードどころかソフトばかりだったり、月がグランドトラインの一角を成していることすらあるんです。
でも、注意深く見て見ると、キロンと金星がスクエアだったり、4室冥王星だったりします。

そして、重要なのは毒親育ちであるかよりも、何が人生の足を引っ張っていて、どうしたら好転するか探ることです。

諦めずに問い続ければ、きっと星たちが答えを示してくれるはずです。

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